2022年5月19日 01:00
契約や販売において「最後の詰め」、これを「クロージング」と呼んでいます。
ビジネスに限らずプライベートでも、何かの事を成す時に最も重要なのがこの「クロージング」です。
例えば商談、長い期間と多くのミーティングを重ね何でも話ができるまでに信頼関係を築いて99%まで上手く運んでいたとしても、最後の最後の詰め、つまり経営トップによる契約締結に至るには1%の要素で全てが決まってしまいます。
私は多くの事例を見てきていますが、この最後の1%の行動で全てが泡となる人とそれまでは難局を繰り返していても最後に一発で決められる人がいます。
さて、この違いは何でしょう?
その良い例としてあげるなら、「野球は9回裏の2アウトから」、「マラソンは最後のトラック勝負」などという言葉です。
最後に決められない人は、99%の時点で既に「契約決定」と思い込んでしまって浮足立ってしまっているのではないかと思います。
しかし、最後に一発で決める人はそれまでの経過は準備運動くらいにしか思ってなく勝負所を解っているのです、そして最後の1%に全力を出し切るのです。
本当に不思議なことですが、世の中には契約直前まではノーミスで綺麗にまとめあげていくのですが、その後のクロージングで決めることができない人がいるのです。
プロとはあくまでも結果なのです、過程がどれほど完璧であろうがトラブル続きであろうが関係ないのです、決めるときに決めて結果を残すことが最もプロとして重要なことなのです。
クロージングができない人の多くは「形に拘る人」が多いのも不思議です、そして世間で言う真面目な人が多いのです。
真面目がダメと言うことではありません、真面目に過程を作っても最後にクロージングできなければプロとしては評価に値しないということです。
逆に見かけは実にいい加減に見える人が、周囲の心配を他所にいとも簡単に冗談交じりにもクロージングしてしまいます。
おそらくその人なりの勘や表面では解らない何か底しれないバックボーンが有るのだろうと思います、結果を示されればそれが何であろうが評価すべきなのです。