2022年5月17日 01:00
ビジネスでの人間関係は本当に怖いです、理由も解らないまま取引停止に発展することもあるのですから。
事業を行ううえで、パートナーに業務を依頼するケースは結構多いと思いますが、ここで注意しなければならない事が多々あります。
まずA社との取引を開始したとします、しかし事業の成長と共に危機管理などの目的においてA社以外の同業者との取引も徐々に開始しなくてはならないこともあります。
例えば、最初に取引開始したA社以外にも良いパートナーが見つかったり得意分野ごとに分けたり、部品などであれば1社に集中し有事のときに部品供給が止まるのを防ぐ目的で数社に分けて発注などを行うようになります。
これらの行為は企業であれば、リスク分散や危機管理などの意味においては至極当然の事です。
しかし、A社は全く違う見方をすることがあります。
「あんなに最初は至れり尽くせりで協力してあげたのに、突然他社に仕事を回すとはけしからん」、となるのです。
A社としては、これからもっと協力しようと考えていた頃に上記の事実を聞かされたら心情は穏やかではないと思います。
以前より取引高が2倍になっていたとしても、自分の会社以外の同業他社に依頼したという事実が気に入らないのです、たとえ危機管理などをA社が理解していたとしてもです。
ここがビジネス関係とはいえ、それをやってるのは人間であるための人間関係の難しさや厳しさなのです。
この回避方法としては、他社に依頼する前にA社にしっかりと今後の方針を説明したうえでA社に対して同業他社を紹介するという形を取るのが良いかもしれません。
例えば、一緒に食事をしながらA社を立てて他社をA社の管理下で業務遂行するようなスキームを説明するとか、A社を中心に協力体制を作り上げるようにお願いすると上手くいくと思います。
A社も同業他社も、その後は良きパートナーとして双方が協力的に動いてくれると思います。
どんなビジネスを行うもやるのは常に人間同士なのです、そこには大切な人間関係があることを決して忘れてはいけません。