2022年4月30日 01:00
この10年間に上場するにまで成長した最新技術系ITベンチャーについて世界規模で情報を収集しました、そこで見えてきたのがITベンチャー成功法則ともいえる共通点です。
まず、これらの企業は発足時から3年ほどは売り上げがほとんどありません。
プロダクツ型のIT事業は私も何度も経験していますが、とにかく一転がりするのに多大な時間と資金がかかります。
これまでにない文化の構築という偉業であり、それゆえの試練が大きく立ちはだかります。
ポピュラリティを得るまでの必要時間と捉えると考えやすいのですが、目標以外の小銭稼ぎは一切行わないという強い信念がそこには重要です。
したがって、多くは発足時から3年ほどは資金集めが主な業務となります、そしてこの間にどのベンチャー企業でも役員が次々と入れ換わっていきます、正確に言うと試練に耐えられずに逃げ出していくのです。
ホームページにも面白い共通点が見出せました。
世界規模にまで成長したITベンチャー企業の設立時のサイトは、ほとんど有益な情報もなく何をしたいのかも一般の人には理解できないようなサイトになっています。
これは、キャッシュ機能をサービスしているアプリケーションを使うと設立時からのサイトの変貌を順を追って見ることができるのですが、方法が解れば誰にでも簡単に閲覧することができます。
そんなサイトがどの成功企業も時を合わせるかのように、ほぼ3年後には突然のように巨大な情報サイトや通販サイトに生まれ変わるのです、これは本当に不思議な現象です。
巨大なサイトの出現と同時に、圧倒的な資金を使ったマーケティング戦略を繰り広げ、あっという間に倍々ゲームで成長を遂げていくのです。
「石の上にも三年」、本当にこの3年という期間はいったい何なのでしょうか?
この3年間を水面下でじっと耐え忍び、小手先の小銭稼ぎを一切せずに大きな夢の実現に向け必要な事項だけを粛々と行いながら天の時をじっと待てるか?
これまでにない新たな事業を興すだけでも大変なエネルギーが必要です、それを立ち上げ更に3年間資金を集めながら耐え忍ぶことなど普通の人にはできません。
だから、これを成し得た人だけが天の時に我が世の春を謳歌し満喫できるのです。
普通の人ではできない事を成し遂げる、だからそういう人を成功者と呼ぶのでしょう。