2022年4月29日 01:00
厳しい規制が導入されると本物が生き残るチャンスが生まれる、過去何度も経験している事実です。
マグロの漁獲量規制が導入され久しいのですが、2018年からは養殖用に天然幼魚の捕獲も罰則付き規制となり、マグロの価格が更に高騰するという状況で積極的にこれをビジネスに生かそうとする企業が多数誕生しています。
大手水産加工企業は2002年に近畿大学でマグロの完全養殖に成功したのを受け、これを本格的な人口孵化させた幼魚による養殖ビジネスとして取り入れました。
現在、約半数を輸入に頼っているマグロですが、今後養殖マグロが本格的に流通してくるとマグロの価格も安定し輸入に頼る必要もなくなってきます。
完全孵化の養殖マグロは出荷までに3年ほどかかり、その間の生存率は1%と極めて難しく、また飼料代もかかり本格的な実用化には多くの課題も残されています。
これが上手くいけば安定した品質の養殖マグロを全世界に輸出することも可能で、極めて大きなビジネスになることは間違いありません。
また、海洋資源の保護の観点でも高く評価されることになります。
規制がかかると多くの企業は規模縮小や撤退を考えます、結局積極的に打開策を思案し実行に移した企業だけが生き残り大きく繁栄するのです。
規制が重ければ重いほどそれを絶好のチャンスと受け入れ、規制を撥ね退けて大きく変貌する企業が誕生してくるのです。