2022年1月23日 01:00
「言いたいことが言えない」と悩み苦しみ、カウンセラーに駆け込む人が近年増えているといいます。
先日、産業カウンセラーの友人と会食していてこんな話が話題になりました。
思うに、言いたいことが言えない人が増えてきたのではなく、それを自分が駄目な人間だと思い込んで悩む人が増えてきたのだと考えています。
そもそも論での話ですが、ビジネスでもプライベートでも言いたいことをあえて言わないでおくのが正常なる大人の対応思考だと思います。
言いたいことが言えるのは子供であって、大人になれば相手のことを考えるあまり言いたいことも言えなくなってくるものです、つまりこれが正常に成長した大人だということです。
にも関わらず言いたいことを言えないのは損すると考える人が増えてきています、世はそんなギスギスした時代になったということかもしれません。
言いたいことが言えなくて、また言っても相手に伝わらないということでストレスを抱える人は確かに多くなったと思います。
しかし、核家族化や年功序列の崩壊などで、個の主張を通すことが自身を守る殺伐とした世の中になってきて言いたいことを考えもなしに言う人が多くなっただけなのです。
だから正常な思考で言いたいことをあえて言わない人が損をするような状況が生まれ、それが逆にストレスを感じるようになってしまったということではないでしょうか。
言いたいことが言えない、これは大人なら当然です、私は言いたいことを考えもなしに言える人は自立した大人として如何なものかと考えてしまう古いタイプの人間です。
でも、私はこの言いたいことをあえて言わない謙虚な人とビジネスを一緒に行いたいしプライベートでも楽しく過ごしていきたいと思っています。
そしてもう一つ、ビジネスを行っていて果たしてストレスが無い人なんているのでしょうか?
言いたいことが言えるようになったら自分はスッキリするかもしれません、しかしビジネスでは信頼感を維持できずに仕事は激減します。
ビジネスのストレスはビジネスで跳ね返すことです、一番スッキリするのはビジネスで成功して言われなくてもいいことを言われた相手を見返すことしかないのです。