2021年12月 5日 01:00
「経済的に苦労することなく、安定した生活がしたい」という言葉を時々耳にします、ではその人たちの言う「安定」とはいったい何でしょうか?
現在の社会情勢の移り変わりの速さはバブル全盛期の比ではなく、日進月歩ならず分進秒歩に変化しています。
これだけ著しく変化する世の中にあって、そもそも「安定」という状況ががはたして成り立つのでしょうか?
確かに公務員になれば国や地方自治体が破綻するのは、例外を除き有り得ないのですから安定した生活を送れるかもしれません、しかし実際はどうでしょうか?
EUを襲った金融危機のように、自治体が潰れてしまったら公務員といえども無職になりかねません。
それでは、トヨタやユニクロのようなグローバル大企業に勤めれば安定を得られるのでしょうか?
会社が大きかろうが倒産のリスクが無いとは言えません、むしろ大きいからこそ変化に対応しきれず淘汰されていく企業は多々あります。
確かに「安定」という単語は耳触りが良いかもしれません、でもその本質は「今のままでいたい」、「自分だけは守られたい」という保身的な考えの表れなのではないでしょうか?
時代の波に乗れる成功者とは、予想不能の変化に常に対応していかなければならず逆に「安定」という言葉を嫌います。
そして「安定」を使っているうちは、成功者への道のりは程遠いものとなることは確かです。
結局、この時代で「安定」状態というのは幻想でしかなく、それよりも変化を積極的に楽しむ姿勢が好ましいと思います。
将来の不安に取りつかれて「安定」に憧れるのではなく、積極的に変わりゆく今の世を楽しむことです。