2018年11月12日 00:00
私は昔から、「価値」という単語を多用するようです。
例えば、「物を売るのではなく自分の価値を売れ」とか、「より多くの価値を提供できた者が勝者となる」とか、「見えない価値を如何に見いだすかが成功の秘訣」などと言っています。
その「価値」という言葉ですが、世の中の変化に合わせるかのように話しの中で使う人も多くなってきた感じがします。
ただ、本当の意味での「価値」を理解している人は、ビジネスの姿勢にしっかりと出てきます。
したがって、それが本物かどうかは解る人には解ってしまうので注意して使用すべきだと思います。
ビジネスでは、コンテンツやドキュメントなどには微細な箇所にも、これでもかと充分すぎるほど神経を使う必要があります。
ビジネスドキュメントは他者に自分を良く見せるための資料ではありません、自身のビジネスマインドを他者に正確に伝えるための資料なのです、これを勘違いしている人が実に多いのです。
少なくても、自身の思い入れや他者にとっては意味のない将来ビジョンなどは、お飾り程度に考えた方が良いかもしれません。
見た目だけは奇麗に整え能書きだけは立派でも、肝心のビジネススキームや最も重要な利益と分配、更にはリスクとリスクヘッジに関する記述が無い企画書や提案書が世に蔓延しています。
狭い世界の中で満足するのではなくて、一度でもいいから本物の提案書を見て研究することをお勧めします。
たかが資料、されど資料、資料を観ればその人のビジネスに対する熟練度と姿勢が解ります。
使い回しの、しかもやっつけ仕事での提案書が世に溢れかえっています。
ましては、項番の振り方や書式が統一されていない、相手の社名や担当者の氏名にミスがあるなど、どんな神経で重要な経営資料を作成しているのでしょうか?
私は、こういったいい加減な経営資料を作成する人とは決してビジネスをしたいと思いません。
こういうものは人の心に残りません、鍋敷きに使われるか年末の大掃除で捨てられるのがオチです。
「価値」とは、見えないところや微細なところにその本質が表れるのです。
商品も人も企業も同様です、つまりいい加減な資料を作る人とはビジネスセンスに欠け、全てにおいていい加減な人だということです。
ブランドは一夜にして確立したのではありません、継続したビジネスに対する一貫とした真摯にビジネスと向き合う厳しい姿勢が作り上げるものなのです。