2021年4月 2日 10:00
2014(平成26)年5月に成立した「健康・医療戦略推進法」に基づき、同年6月10日に健康・医療戦略推進本部が設置され、同年7月22日には「健康・医療戦略」が閣議決定されました。
この内閣主導の健康・医療戦略には、世界最高水準の医療の提供に必要な医療分野の研究開発の円滑かつ効果的な実施に必要となる臨床研究及び治験の実施体制、データベース、ICT等の環境整備を推進することも盛り込まれています。
具体的には、ICTに関する取組として、
・効率的な臨床研究及び治験の実施に向けた症例集積数を向上させるための技術及び国民の医療情報などの各種データの柔軟な形での統合を可能とする技術の実装、医療情報の扱い等に関する条件を法改正の必要性も含め検討、整備等を行う。
・健康医療情報のICT化に関しては、研究開発においても有効に活用するため、ICTによるビッグデータの活用を含む実践的なデータベース機能の整備等を行う。
・医療の包括的なICT化に関する研究開発を推進するとともに、当該医療情報を扱うシステム間における相互運用性を確保するための取組を行う。
とし環境整備を進めてきています。
健康・医療戦略推進本部 設置のあらまし
我が国が世界最先端の医療技術・サービスを実現し、健康寿命延伸を達成すると同時に、それにより医療、医薬品、医療機器を戦略産業として育成し、日本経済再生の柱とすることを目指すため、平成25年2月22日、「健康・医療戦略室」が内閣官房に設置されました。そして、同年6月14日に閣議決定した「日本再興戦略」及び関係閣僚申合せによる「健康・医療戦略」に基づき、同年8月2日付で、医療分野の研究開発の司令塔の本部として「健康・医療戦略推進本部」が閣議決定により設置されていましたが、健康・医療戦略推進法の成立に伴い、平成26年6月10日からは同法に基づく法定の本部として引き続き司令塔機能を担っていきます。