2021年1月11日 10:00
「AI(Artificial Intelligence):人工知能」の種類を確認します。
AIは、一括りにされることが多いのですが、その機能や使用目的によって、種類を分けることができます。
『用途』に基づく分類として、
「AGI(Artificial General Intelligence):特化型人工知能」
と
「GAI(Growing Artificial Intelligence):汎用型人工知能」
にわけられます。
「特化型AI(AGI)」は、個別の領域に特化して能力を発揮し、特定の決まった作業を遂行するためのもので、今では人間以上の能力を持つものが数多く実用化されています。
例えば、自動運転技術、画像認識、将棋・囲碁・チェス、人との会話、医療診断など一つの機能に専門特化して稼働します。
Googleがディープラーニングを活用して開発したコンピュータ囲碁プログラム「AlphaGo(アルファ碁)」が、韓国のプロ囲碁棋士を破ったニュースは有名です。
「汎用型AI(GAI)」は、異なる領域で多様で複雑な問題を解決し、特定の作業やタスクに限定せず、プログラミングされた特定の機能以外にも、自身の能力を応用して稼働します。
この汎用型AIは、AI自身による自己理解、自律的自己制御ができるもので、人間が設計した時の想定を超える働きを期待することができます。
特定のタスクのみを行う特化型AIとは質的に大きく異なり、研究・開発の方向性も同じと言えず、実用化にはまだまだ課題がたくさんあり、開発に成功し、実現されているものはほとんどありません。
この「汎用型AI」の創出は、人類が人工知能を作り始めた目的であり、鉄腕アトム、ドラえもんやSF映画に出てくるロボットなどが本当に実現するのか、疑問を抱きながらも期待されます。