2021年1月 4日 10:00
医用情報規格HL7(Health Level 7)は、1987年に米国で規定された、施設間・システム間での臨床情報や管理情報を交換するための標準規約で、データ交換の際の電文形式を定めたものとなっています。
HL7という名前は、OSI参照モデルにおいて、ユーザが直接触れる部分であるアプリケーションに関する層(第7層)に属する規約であることに由来しています。
国内では1998年に日本HL7協会が設立されて普及活動が行われ、日本の医療制度で使いやすいよう、保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS:Japanese Association of Healthcare Information Systems Industry)が情報交換規約を策定して公開しています。
HL7の扱う情報の範囲は広く、患者管理(診療受付、入退転院、紹介、予約等々)、オーダ管理、照会、財務、検査結果、マスタファイル、情報管理、予約、患者紹介、患者ケア、ラボラトリオートメーション、アプリケーション管理、人事管理などで、データの構造とトランザクションを規定するものです。
DICOMが主に医用画像情報の規格であるのに対し、HL7は文字情報の規格となっています。
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