2022年7月11日 07:00
バブル景気の終了と同時にITバブルが起こり、インターネットの普及と同時に次から次へと新しいITツールが誕生しては世界を席巻しました。
その当時の流行語に「デジタルデバイド」という言葉がありました、これは「今後、ITを積極的に活用して行ける人とITとは無縁に生きる人と二極分化する」という意味でした。
予想された通りに、ITの恩恵を受けてビジネスのスピードアップと効率化により潤う人と、それまでと同じようにアナログしか扱えず世間から大きく遅れを取る人とに別れました。
今、これと同じようなことが「ブロックチェーン」で起きようとしています、つまり「ブロックチェーンデバイド」が世界中で起ころうとしているのです。
今現在、「ブロックチェーン」に対する感覚は世間を2分割しています。
一人は、「ブロックチェーンは新たなる技術基盤であり、近未来には必須となるIT技術である」という積極姿勢の人です。
もう一人は、「まだ不確定要素が多くてリスクが高い、したがって他社動向を見てから参加するかどうかを考えよう」という慎重な人で、「ブロックチェーン」に対して懐疑的でもあります。
何れにしても、この二極分化の傾向は今後益々強まってくるでしょう。
ただ、「ブロックチェーン」は仮想通貨に留まらず、間違いなく全業種において新たな文化を構築していきます。
どんな優れた技術でも誕生したての頃は懐疑的な人は必ずいるものです、しかし一旦普及し始め当たり前の技術となった時に、その懐疑的だった人が活躍する場所は既にありません。
取り入れるのもリスクであるなら、取り入れないことも大きなリスクであることを忘れてはいけません。
バブル時代に「買うリスクより買わないリスク」という言葉が席巻しました、因みに仮想通貨ですが現在のように法令化が進んでいく間は善悪様々な状況が生まれます、これは新たなエコシステムが誕生する時には常です。
現在、フィアット通貨(国が発行する法定通貨)は当たり前のように存在し、そして誰もが当たり前のようにその秩序の下で経済活動をしています。
しかし、このフィアット通貨ですが中央銀行が発行するようになったのはイギリスが発祥で、驚く事に僅か100年余りしか経っていないことはあまり知られていません。
それ以前は、資産価値の有る「金(ゴールド)」が世界共通の取引上の価値交換媒体だったのです。
その後イギリスから始まり世界中で「銀行」というエコシステムが生まれました、更に誕生当時こそ小さな「銀行」は既得権を受け現在の銀行のように国から手厚い保護を受けるようになりました。
ご存知のように銀行は、「イニシャル・ムーバー・アドバンテージ」という既得権益を充分すぎるくらいに享受しています。
新しい技術文化に伸るか反るか、その判断の是非の結果は今ではありません、5年も経てば誰の目にも解るように大きく表像化していることでしょう。
5年なんてあっという間です、あなたはその時にはたして「勝者」になっているでしょうか?