2022年4月22日 07:00
この数年ほどの新規発行される仮想通貨は、ICOどころか知人への優先的な縁故販売でさえ思うように進まないのが現状です。
その理由の一つがERC20+コンセプトのみのトークンが世に溢れ、大損する投資家が量産され新規仮想通貨に懐疑的になっているという事実があります。
ERC20とは、イーサリアムのトークン発行スタンダードブロックチェーンであり、イーサーコインをGAS(取引にイーサーコインが使われる)として動くブロックチェーンでありアプリケーション的な要素は無く独自性もありません。
また、開発コストも近年では数百万円でも請けるところが現れ、大幅に開発コストが削減できます。
しかも、その中身は独自のコントラクトやコンセンサスがあるわけではなく、イーサリアムトークンだけという代物です。
つまり、イーサーコインをGASとした他の仮想通貨と交換可能な単なる引換券に過ぎず、そこには技術的な優位点は何も垣間見ることができません。
その結果、他者差別化をコンセプトのみに頼らざるを得なくなります。
そこで概念や哲学だけは立派な企画書を作り投資家に訴えるのですが、もうこの手の仮想通貨(トークン)は世に溢れており投資家の心を擽るまでには至らないのです。
私の所へもこの数年間に持ち込まれる仮想通貨企画書は、全てこのパターンでコンセプトを聞くだけで辟易してしまいます、当然のこと「当社は、ERC20だけのトークン発行案件は請けおいません」と断っています。
今、この世に必要なのは本物の独自な取引スキームを大金を叩いて開発した技術的優位点を誇るオリジナルなブロックチェーンです。
つまり、将来ERC20のようなオリジナルのスタンダードになれるブロックチェーンです。
他のブロックチェーンではできないような機能を有し、多くの参加者に賛同されるようなDApps開発が手軽に行える機能を有していなければならないのです。
つまり、これが本物のブロックチェーンであり、社会貢献できる代物に成りえるのです。
コンセプトだけの仮想通貨のおかげで、本物のオリジナルブロックチェーンを構築しながら資金不足に泣くプロジェクトが現実に世界には数多く存在しています。
投資家はコンセプトに踊らされずに、もっと技術的優位点を見極める目を養ってほしいと思うばかりです。