2020年11月 9日 07:00
誕生から10年ほどのドローン技術は、今や留まるところを知りません。
ドローン専門の企業が世界中で乱立し、特許出願数も最近の技術分野では上位を占めています。
また、応用範囲も広く、AIやブロックチェーンといった話題の技術とも結びついてあらゆるものに応用されつつあります。
この延長線上に在るものは空飛ぶ車だけではありません、私がもっとも興味深くその動向を調査しているのが兵器としての利用なのです。
何故、兵器利用を調査するのかと言うと、兵器利用の情報が最も革新技術の最前線に在るからに他なりません。
兵器利用ではイスラエルが群を抜いています、特にAIとの融合による「飛翔徘徊兵器」と呼ばれるドローン兵器は恐ろしいまでに高度化しています。
バッテリーが無くなるまで、空の上を徘徊し予め設定されている攻撃物を認知するとそれに向かって体当たりします。
当然小型爆弾を搭載しているので、何処からどんな兵器で攻撃されたのか解らないまま撃破されてしまうのです。
対象は、戦車や輸送トラック、また飛行場に駐機中の戦闘機など様々です。
更には、偵察は勿論のこと毒ガスや細菌の散布なども簡単にやってのけます、小型なのでレーダーにも映りません、まさに静かに近づく最強の兵器になるかもしれません。
重量は僅か3Kgで、無人飛行機に比べてもはるかに小型軽量で、更に他の兵器に比べて桁違いでの安価に大量生産可能です。
これを飛行機で運び、数千数万と空の上からばらまいたら、目的とする都市や基地を一瞬にして大パニックに陥れる事も可能となります。
自動で地上200m前後まで降下し、GPSと高度センサーによってプログラムされた範囲内だけを目標物を探して徘徊するのです、バッテリーが切れれば目標物が無くても落下し爆発します、考えただけでも恐ろしいものがあります。
近未来SF映画に誕生する超小型昆虫型兵器、まさにこれを彷彿させられます。
また、攻撃用だけではなく、偵察用や監視用など広い範囲で利用することを研究されています。
AI搭載によって生き物と同じように優れた判断と意思を持っています、障害物やドローン同士がぶつかることなく移動でき、少しの風なら流される事もなく飛行制御するのです。
更には、ブロックチェーンによる分散処理にAIが組み合わされると何が起きるか?
これまで得られなかった世界中の映像情報が分散処理によって得られ、有り得ない回答を引き出すかもしれません。
今後、ドローンは他の技術と融合しどこまで進化して行くのでしょうか?
興味深くリサーチして行きたいと思います。