2023年5月10日 08:00
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で、水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
その野菜の中でも特に「香草/香辛料」と呼ばれるものは、野菜本来の成分に加えて独特の成分が含まれており、その成分が独特の味や香りの基となっています。
今回は、その香草の一つである「パセリ」です。
パセリはヨーロッパ南部からアフリカ北部原産のせり科越年生植物で、ギリシャなどでは食中毒の予防薬として料理などに加えられて食されていました。
パセリの独特の香りは「ピネン」や「アピオール」といった精油成分で殺虫効果、殺菌効果で知られている成分、したがって食中毒予防などに重宝されてきました。
他の成分としては、メイン野菜として用いられてもおかしくないほどのビタミン、ミネラル類が豊富でβカロチン、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEなどはニンジンをしのぐ成分量です。
ミネラルでは、鉄、カリウム、リン、カルシウムなどが主で身体の調子を整えるミネラルが含まれています。
これらを総合すると、食欲増進、整腸、利尿、視神経疲労回復、感染症、貧血など多くの改善に有効です。
他にも鎮静作用や内臓を休め強化するなどまさに万能薬、いろいろ料理の付け合わせに是非食したい香草です。
香りを生かしてスープやパスタに用いると味、香りだけでなく栄養素的にも優れた組み合わせとなります。