2022年5月17日 08:00
イモ類に含まれる最も大きな成分は「でんぷん」で、身体の中で糖に分解され身体を動かすエネルギーとして使われます。
また、同時に「食物繊維」も豊富で血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、整腸作用があります。
今回は、中国から伝わり縄文時代から栽培されてきた歴史あるイモである「サトイモ」です。
「サトイモ」は熱帯アジア圏原産のサトイモ科の多年生植物で、山で取れる「山芋」に対して里で栽培されていたため「里芋」と命名されました。
「サトイモ」は生で食べると渋味があり、灰汁によって下痢を起こすとされています。
またイモ類の特徴である「でんぷん」は特に多く、それを熱に替える為の栄養素であるビタミンB1、B2も豊富に含まれており、即エネルギーに変わるため疲労回復などには効果があります。
また、「たんぱく質」も豊富で身体を作るのに必要な栄養素であり、子供から老人まで年中食べてほしい食品の一つです。
「サトイモ」を切るとネバネバするのは「ガラクタン」などの多糖類成分で、たんぱく質の分解を行い消化吸収を助けます、また解毒効果もあり優れた成分の一つです。
「ガラクタン」とは糖質の一種であり、特に脳細胞に働き脳細胞を活性化させる成分として極めて重要です、受験勉強での夜食や仕事で疲れた脳には最適な食品の一つです。
「サトイモ」は以上のように、主成分である「でんぷん」と「たんぱく質」、そしてこれらを消化吸収しやすい成分と非常に自己完結しているバランスのとれた食品と言えます。
最近では年中国産や外国産が売られています、成分的には国内産も外国産もほぼ同じです、煮物にするといっそう消化吸収しやすくなり大変美味しいです。