2022年11月11日 02:00
超高額な所謂ハイエンドと呼ばれるオーディオ製品にあって、スピーカーは何故か1本売りが常識化しています。
2台1セットで使うオーディオスピーカーが何故1本売りされるのでしょうか、製品によっては左右対称のスピーカーもあり、型式も違うので2製品を買って初めてペアで使えるようになります。
オーディオ初心者はスピーカーというのは2台1組のペアでの価格というのが当たり前で1本売りの製品の存在すら知らない人もいます、こういった人がネットなどで購入し「届いたら1本しか入ってなかった、詐欺だ!」と製品レビューなどで大騒ぎしています。
確かに私もそういった製品のネット販売の製品情報を見たのですが、確かに1本での価格という表示は何処にもありません。
ネット販売業者は騙しているわけではなく、メーカーの品版と小売価格を表示しているにすぎません。
ネットに情報を上げる人は単純作業でやっているに過ぎず、オーディオに詳しい人なら誤解されるので一言入れようという発想もできるのですが、それは過度の期待というものでしょう。
やはり購入者は、その製品の情報をメーカーサイトでしっかり確認したうえで購入すべきでしょう。
そもそもオーディオ製品はショップで音や製品を確認したうえで購入するのが当たり前で、ネットで購入するのはショップで確認した物だけにするのが良いかと思うのです。
こんな混乱を起こしながらも何故メーカーはハイエンド品を1本売りするのかですが、その根拠はしっかり有るのです。
それはメーカー保障できないようなユーザー責任での致命的な破損をした場合に1本だけで購入できるようにしているからです、これが2本ペアなら無傷の1本が余ってしまうし不要なお金を使わせてしまうからという配慮からなのです。
例えば現在ではペアで50万円位のスピーカーから1本売りが適用されます、つまり1本が致命的な破損で購入する場合は25万円で済むということです。
ところでユーザー責任でのメーカー保障外の致命的な破損とは何かというと、それは子供やペットにユニットを凹まされたり破られたりした場合が殆どです。
また引っ越しの際に落としてしまい、エンクロージャーに大きなヒビや割れを作ってしまった場合などです。