2022年5月11日 02:00
どんな事でも「無難な方法」と「ベストな方法」とが存在しているように、音にも「無難な音」と「ベストな音」が存在しています。
そもそも「無難」というのはノンリスクを指していて失敗しないことを言います。
なので音に対しても悪くはないが、かといって優れているわけでもないということです。
だいたい、褒めるところが無い場合に評論家やマニアが多用する表現です。
対して「ベスト」というのは、その人にとって最高の方法であり個性が表れるのも特徴です。
なので音に関して言えば、音質的には悪い音かもしれないがずっと聴いていたくなるような好みの音質であれば、その人にとってはそれがベストな音だということです。
ハイファイオーディオ道楽と言う愉しみは、無難な音を探すのではなく自分自身の納得がいくベストな音を追求する旅でもあります。
誰に何を言われようが、自分が好んで聴いていたくなる音をアンプやスピーカーを変えては探し続ける、その道のりは極めて長く厳しいものがあります。
妥協しても後の後悔が大きい為に適当に妥協する事もできません、例え道楽でも自身の考えに妥協する人はビジネスも含めてあらゆることに妥協してしまう人です。
妥協を許されない道、でもその厳しい道のりが愉しいのです。
愉しいと思えなくなったらいつでも止めたらいいのです、だって道楽だからです、そこがビジネスと一番の違いです。
生業としてのビジネスでの愉しみと道楽の愉しみ、まったく次元の異なる愉しみがあるのです、これもまた人生の陰陽バランスというものなのです。