2021年10月 2日 08:00
「支援」という言葉ですが、何か大きな勘違いをしている人が多いように感じます。
「支援」とは、お手伝い・手助け・後ろ盾などを指しています、つまり主役はあくまでも依頼する当人でなければなりません。
したがって「経営支援」と言えば、当然のことですが支援される経営者が主役なのです。
つまり、支援者は決定や事業推進のアドバイスはできても最終決定を行うことはできないのです。
「何も解らない、だから代わりにやってほしい」、これは支援ではなくて代行もしくは代理です。
もしも経営者に変わって経営を代行するのであれば、その会社の代表を交代するということです。
それができなくて経営だけを代行するのであれば、その責任上相応の報酬を頂かなくてはできません。
何故なら、責任に応じた相応の時間と労力を取られることで自身の生業での収入が減るからです。
例えば、ボランティアに近い価格で行っている支援であれば、当然その金額に見合うアドバイスや相談を受ける程度しかできるはずもありません。
ビジネスとは双方のフェアな関係の上に成り立つものです、支援する側もされる側も同じ経営者としてフェアな関係であることが前提なのです。
その意味で言えば、リスクと責任に応じた報酬は当然のことです。
「何も解らない」という前に、経営者になったら会計や納税の仕組み、そして事業構築と推進の仕方を相応の時間と費用を投資して自身で身に着けることです。
私は起業と同時にベテランの財務顧問を雇い、3年間で2000万円以上の報酬を支払って経営と財務テクニックを学びました、10年先を考えたらそれだけの価値を見い出したからです。
本来は、経営者自らができないことを他者には任せられないはずです、経営責任そして経営者とは何かを一度じっくりと考えてほしいと思うばかりです。
少なくても経営能力が無い人に経営支援を行う価値は見出せません、できるのは経営者育成ということになるでしょう。