2021年2月 9日 10:00
下垂体前葉は、腺下垂体ともいい、多くの腺房細胞からなる内分泌器官で、視床下部から下垂体門脈系を通って運ばれる下垂体刺激ホルモンの指令により他の内分泌系器官に作用して、他の器官からのホルモン分泌を調整する多種類のペプチドホルモンやタンパク質ホルモンを作ります。
下垂体前葉の細胞には染色の違いから色素好性の好酸性細胞(α)と好塩基性細胞(β)、色素に染まらない色素嫌性細胞(γ)があります。
染色性の違いは細胞が蓄えているホルモンの酸性、塩基性を反映しています。
好酸性細胞であるα細胞は、成長ホルモン産生細胞とプロラクチン産生細胞などを分泌します。
好塩基細胞であるβ細胞は、甲状腺刺激ホルモン、黄体形成ホルモン、卵胞刺激ホルモンなどを合成、分泌します。
色素嫌性細胞であるγ細胞は、ホルモンを出してしまった後の細胞で分泌能力をもたず、この細胞が種々の腺細胞に分化する可能性があると考えられています。
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