2020年11月28日 10:00
副腎皮質は、副腎の外側の部分にある、副腎全体の80~90%を占める黄褐色をした内分泌性組織で、球状層、束状層、網状層の3層から成り、生命維持に必要な四十種余りのステロイドホルモンを有し、別々のホルモンを分泌しています。
外面の皮質層である球状層では、アルドステロンなどの電解質コルチコイドを作り、腎臓でのナトリウムの再吸収促進をします。
中央の皮質層である束状層は、コルチゾールなどの糖質コルチコイドを作り、血糖の上昇、抗炎症作用を行います。
深部の皮質層である網状層は、テストステロンなどの副腎性アンドロゲンを作り、副腎性性ステロイドの合成と分泌をします。
副腎皮質の内分泌機能は下垂体前葉のホルモンであるACTH(adrenocortocotropin:副腎皮質刺激ホルモン)の支配を受けていますが、アルドステロンのみはACTHではなく、アンギオテンシンの支配を受けています。
また、副腎から下垂体へのフィードバック機構も存在します。
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