2020年11月24日 21:00
甲状腺は、前頸部の輪状軟骨のすぐ下にある気管前面に位置する内分泌腺で、気管の両側にある左右両葉と、これを結ぶ峡部から成る蝶形の臓器となります。
甲状腺本体から分泌されるホルモンは、ヨードアミノ酸であるチロキシン、トリヨードチロニンがありますが、後者の量は少なくなっています。
これらの甲状腺ホルモンは、タンパク質、水の代謝をはじめ、全般的に物質代謝を促進するため、基礎代謝の亢進、発育、体温上昇、糖代謝、酸素消費の増加を促し、各組織の正常な発育には不可欠のものとなっています。
胎児期や幼児期に欠乏すると発育障害を伴うクレチン病などが起り、甲状腺の機能は進みすぎても、低下しすぎても障害が起ります。
甲状腺からのホルモンが多すぎるとバセドー病、分泌されなくなると粘液水腫などの疾患が起ります。
また、甲状腺はペプチドホルモンであるカルシトニンも分泌し、血漿のカルシウム濃度を低下させる活性をもつことから、骨のカルシウムの放出を抑制し、尿中へのりん酸排出、腸管でのカルシウム吸収を促進します。
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