アベノミクス三本の矢として掲げられた政策の中で、金融緩和策、財政支出などは実行され、それなりの成果は出てはいますが、「成長戦略」に係る部分は、まだ数字的結果が出せていません。
アベノミクス三本の矢を強固なものにするためには、民間企業の投資による成長戦略が成功を収めない事には、「成功」とは言い難いのです。
もっとも簡単な理論では、国がお金を発行して日本国内の「円」の総量を増やします、つまり一時的な「インフレ=カネ余り」を作為的に生み出すわけです。
そこへ、大規模な公共事業を発注すると、だぶついたお金は一気に公共事業へと吸い上げられていきます。
吸い上げられたお金は民間に還元され、最終的には給料になり世の中のお金が回りだす、という仕組みです。
民間の投資を喚起するために、助成金などのばらまきを行ったり、民間企業への融資を緩めるといった勧告を行うことによって、日銀による銀行貸出が増加傾向にあるなどの動きは見えます。
しかし、それらを行ったところで、民間企業による投資や成長が促されるのでしょうか?
確かに公共事業周りの業種だけは景気が良いです、震災復興や東京オリンピックによる「特需」はしばらく続くでしょう。
ところが、それらと直接かかわりのない企業はどうでしょう?
長期的な視野に立てば、公共事業に吐き出されたお金は、巡って日本全体を潤してくれるのかもしれませんが、民間の企業が設備投資や新規事業を立ち上げるというところまでには至っていません。
新たな利益が生み出せなければ、企業の活力は減退し、投資ではなく引き締め方向へ向かいます。
つまり、しばらくの間はアベノミクスが掲げる、「民間の投資を」という考え方が受け入れられるとは思い難い状況にあります。
ではアベノミクスは失敗したのでしょうか?
私はそうは考えていません、物事には流れとタイミングというものがあるのです、ここはじっくりと様子を見たいと思っているところです。
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今年の年初は、半年間で一気に円安となりましたが、円高であろうが円安であろうが問題となるのはそのスピードと変動比率です。
年初の3ヵ月で15%近い変動は、どんなに体力のある企業でも対応しきれません。
今回の円安は、輸入を行っている場合、たった3ヶ月で仕入れ値が15%変動すれば、経常利益ベースで15%もの高利益を出している企業でも、一気に赤字転落してしまう計算になります。
今回の円安然り、過去のリーマンショック然り、経済というものは実に激しく、急激に変動いたします。
特にインターネットの普及や規制緩和などにより、情報の伝達スピードが上がり、経済のグローバル化が進むと、これまで以上に経済を取り巻く状況の変動スピードが加速していきます。
今後の企業には、状況の変化に如何に素早く対応し、適応できる体質を作りあげられるかが求められてくるでしょう。
状況の変化に耐えうるという点においては、実は大企業よりも中小企業の方に分があります。
中小企業が大企業に勝つことができるのだとしたら、経済状況が劇的な変化を遂げている今しかありません。
状況が動けば、それに伴い経済のバランスが変わり、思わぬ市場が動き出します。
いかに未来思考で連想力を働かせ、会社の在り方を変えてゆけるかが勝敗の分かれ道となることは必至です。
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何歳まで生きるかなんて計算するから今日の事を明日に伸ばす。
明日死ぬかも知れないと毎日思ってごらん。
後悔しないようにと毎日何事にも励むから。
コメント:
時間が有ると思えば人は今やるべき事が面倒になる。
残された時間が無いと思えば今やるべき事をやるでしょう?
人とは実に都合よく出来ている、それに甘えてはならない。
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プランターに土を入れ、種を蒔く。
水やりを欠かさず撒いても芽の出ない種もある。
肥料を施し手間をかけても伸びない苗もある。
虫害や病気に細心の注意を行っても花の咲かない苗もある。
どんなに時間をかけて世話をしても実の付かない苗もある。
それでも、来る日も来る日も世話をする。
人の支援も、実はこんなものだ。
それでも、辛抱強く実をつけてくれるまで待つしかない。
その苗の生命力を信じて、個性によるすべてのタイミングが異なることを信じて。
来る日も来る日も世話をする。
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二極分化の時代到来と言われて久しいですが、現に1000万円以上の高所得者層の伸びと300万円以下の低所得者層の伸びが著しく両極端に広がっています。
同じ場所に在って同じような内容の飲食店も同様に、繁盛店と閑古鳥が鳴く店とに極端に分かれてきています。
同類商品も同業企業も、全てが二極分化の大きな流れに飲み込まれているかのように思える現象が、あちらこちらに見受けられます。
そんな時代の経営者もまた、時代の流れに逆らえず大きく二極分化してきます。
私がここでいう経営者の二極分化とは、「勝ち組/負け組」という当りまえな事ではありません、これは企業そのものの評価という意味でのこととなります。
では、経営者の二極分化の流れとは何でしょうか?
それは、その経営者が置かれた空間そのものを意味する、「コミュニティ派/孤立派」に大きく分かれて行くということにあります。
コミュニティ派の経営者は、社員やパートナーに加えて、常に各種のコミュニケーションを図れる仲間が多数存在し、孤独感を味わうことなく自身の道をひたすら走る事ができます。
困ったら相談できる、悩んだら話しを聞いてくれる、食事も常に一人ではないから、心身共に元気そのものです。
対して、孤立派の経営者は、友達や付き合う人が多く居るように見えても、いざという時には孤独感に包まれることを意味します、心から気を許す存在がいないからに他なりません。
基本的に、人間関係構築が上手くできない結果とも言えるのですが、この現象がここ数年で大きく広がっていきます。
この原因を私なりには分析しており、一つは「SNSの功罪」と結びつけて考えています。
リアルでも人間関係構築には、面倒なことを避けては通れません、だから手軽にコミュニケーションが図れ、何時でも面倒になれば縁を切れるバーチャルの世界にのめり込んでしまうのです。
しかしバーチャルはあくまでもバーチャルでしかありません、SNSの世界ではカリスマ的な存在で人気者であっても、リアルな世界では常に孤独感に襲われます、こんな経営者は珍しくなくなってきたように思えます。
孤独感に押しつぶされ、そこから逃れようと更にSNSの世界にのめり込んででしまいます、結局のところ経営者の「存在二極分化」はこうしてどんどん広がって行くのです。
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喉が渇いていると、飲み物なら何でも飲みたくなります。
お腹が空いていると、食べ物なら何でも食べたくなります。
そんな心の隙間に入り込もうと忍び寄る人がいます。
その場だけ、取り合えずお金になれば良いという似非業者。
ゆとりある時なら絶対に付き合いはしない人。
でも、ゆとりが無いと、例えその場限りであっても付き合ってしまう。
「こっちの水は甘いぞ~、そっちの水は苦いぞ~!」
「甘い水」を出されたら誰でも飲んじゃうよね?
でもね、「甘い汁は毒」って昔から言うよね!
甘い水は余計に喉が渇くだけですから。
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他者マネの二番煎じビジネス。
リスクも無く簡単に誰でもが参加できる。
その分、同じような事を大勢の人がやっている。
競合多数の価格競争と、顧客争いが絶え間なく行われる。
市場は争いの血で染まる、つまりはレッドオーシャンと化す。
ビジネスするなら、自分独自のオリジナルメソッドを構築することだ。
長年かけて苦労の末構築しても、収益になるのはまたその先である。
誰もそんな面倒で、直ぐお金にならないことはやりたがらない。
しかし、そこには争いは皆無。
自由な海を一人占めできる、つまりは透き通るようなブルーオーシャンである。
ビジネスするなら、手軽な方法を選ぶのではなく、自ら苦労してでも悠々自適に行うことだ。
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現在在るものに胡坐かく者。
失って始めてその大きさを知る。
コメント:
空気を普段意識するでしょうか?
しかし、一旦息を止めてみればその存在の大きさを知ります。
もしかして、気がつかないうちに大切な存在を忘れてはいないだろうか?
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「PDCAサイクル」とは、P=PLAN(計画)、D=Do(行動)、C=Check(確認)、A=Act(改善)を意味しており、企業や組織の経営活動などの指標に用いられる行動計画法です。
「サイクル」と名が付くのですから、PからAを繰り返し行うことで、徐々に経営や営業力が強化されて行くという代物です。
さて、ここで多くの人は、P=PLANはなかなか良くできます、計画を立てることは流石に実態が伴わないので簡単に上手く纏められるようです。
しかし、問題はD~Aである。
多くの人がD=Doがなかなか計画通りにはいきません、 そしてC=Checkの仕組みがありません、最後にA=Actですが、計画を修正する基準や方法を知りません、ということで絵に描いた餅に終わってしまう可能性が高い手法なのです。
「無い」というのはまだ良い方かもしれません、過去や現在の状況からデータをとって作ればよいのですから。
最悪のケースは、形だけに終わる「形骸化」してしまうことにあります、中には「PDCAサイクル」が企業活動のためにあるのではなく、「PDCAサイクル」のために企業活動がある状態になっている人が現実に存在しています。
こうなってしまった人は「方法ありき」で、何のための「PDCAサイクル」なのかが解らなくなってしまっているばかりか、 間違ったプロセスに沿った企業活動は最終的に人を転落へと導いていってしまうのです。
「PDCAサイクル」などの各種フレーム(仕組み)は、企業をより良い方向へ効率的に導くために考えられたもので、フレームを実行するために人が存在しているわけではありません。
「PDCAサイクル」に限らず、新しい手法を知ると実際の経営活動は余所に、そのフレームの魅力に取りつかれる経営者は少なくありません。
目的は何なのか、これを忘れてフレームだ手法だと言うのは、経営を考えた場合には本末転倒も良いところです。
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経営者は、常に今そして未来を見ていなくてはなりません。
会社の進む方向を見定め、舵取りをするのが経営者の最大の仕事であり役割です、ちょっとした躊躇で舵取りのタイミングを逃したり、判断を間違ってしまえば、企業という船はあっという間に転覆してしまいます。
だから経営者は、社員や外部の人から見て、どんなに「不条理」や「理不尽」と思える事でも、 それが企業にとって正しい方向だと確信を持てる事ならば、 信念をもって社員や周囲のパートナーを巻き込み、粛々と実行していく必要があります。
朝には「右」と言っていても、昼に「左」と判断したのならば、 躊躇わず即座に左に方向転換する必要があります。
「社長はコロコロ考えを変える」、そんな社員の意見など完全無視で構いません、何故なら経営状況は刻々と変化し、その船に乗っている人からは、この先どのような状況が発生するかは解らないからです。
その変化にいち早く気が付くのは、全体を見渡している経営者だけなのです、だからただ乗っている人の顔色を見て判断し、それによって動くことは極めて危険です。
最終的な経営判断において、経営者は誰にも気を遣う必要はありません、最終責任とやり遂げるという強い信念を持って、自分の決定した方針を貫けばよいのです。
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