イモ類に含まれる最も大きな成分は「でんぷん」で、身体の中で糖に分解され身体を動かすエネルギーとして使われます。
また、同時に「食物繊維」も豊富で血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、整腸作用があります。
今回は、日本と台湾に元々自生していたヤマノイモ科の多年生つる性植物で「自然生(じねんじょ)」とも呼ばれる「ヤマイモ」です。
「ヤマイモ」は太古の時代から日本では食用とされていました。
「ヤマイモ」は酵素の宝庫と言えるほど多くの消化酵素が含まれています。
アミラーゼ、ジアスターゼ、カタラーゼ、グリコシダーゼなどの主要酵素が豊富に含まれており、他の食品と一緒に食せば消化促進を促し消化器官にも負担をかけずにすみます。
人間の基礎消費カロリーのうち80%は消化に使われていると言われています、それほど消化器官には負担がかかっているということ、ですので食べた後にだるくなるという話も理にかなっているのです。
他の主要な成分は「ガラクタン」などの多糖類成分、あのヌルヌルした液体でたんぱく質分解の成分であり、滋養強壮剤としても知られています。
漢方では「ヤマイモ」は消化促進と下痢などに効くとされており、胃や肺、腎臓などの働きを良くして長寿を得られるとあります。
事実、漢方薬の「八味地黄丸」の主成分が「ヤマイモ」ということです。
もう一つの特筆すべき成分は「デオスコラン」で、血糖値の低減が証明されています。
「ヤマイモ」は年中手に入るというものではありません、しかし栽培されている「ナガイモ」もほとんど同じ成分であり、こちらは最近では年中どこでも手に入るので工夫して食したいものです。
イモ類に含まれる最も大きな成分は「でんぷん」で、身体の中で糖に分解され身体を動かすエネルギーとして使われます。
また、同時に「食物繊維」も豊富で血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、整腸作用があります。
今回は、南米アンデス原産のナス科多年生植物である「ジャガイモ」です。
「ジャガイモ」の語源は、1598年にジャワの「ジャカルタ」からオランダ人によって日本に持ち込まれた時に「ジャカルタのイモ=ジャガタライモ」と呼ばれ、その後に「ジャガイモ」と呼ばれるようになりました。
当時では持ち込まれたと言うことだけで、本格的に栽培され食用として一般庶民に出回ったのは明治以降と記録されています。
これだけ日本に馴染みの深い「ジャガイモ」ですが、意外や驚くほど日本では最近の野菜なのです。
「ジャガイモ」は漢方では生汁を小麦粉で練ったものを関節痛や腫れなどの湿布薬として用いられています。
成分は主に「でんぷん」ですが、ビタミンB群やCも豊富で、これらは「でんぷん」によって熱でも壊れにくくホットサラダとして用いてもビタミンCを充分に摂取することが出来ます。
更には、パントテン酸、カリウム、イオウ、塩素、リンなどのミネラル分が豊富で特に冬には風邪の予防や細胞活性効果により肌荒れ防止や若返り効果があります。
最後に特筆すべき成分が「プロテアーゼ阻害物質群」と「クロロゲン酸」です、これらにはガン予防の効果が有ります。
これから春の新ジャガが出回ります、出来れば小イモを皮ごと油で一度揚げて豚肉やタマネギなどと一緒に煮物などで食すれば、ほぼ1日に必要な栄養分をこれだけで摂取することが出来ます。
イモ類に含まれる最も大きな成分は「でんぷん」で、身体の中で糖に分解され身体を動かすエネルギーとして使われます。
また、同時に「食物繊維」も豊富で血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、整腸作用があります。
今回は、中国から伝わり縄文時代から栽培されてきた歴史あるイモである「サトイモ」です。
「サトイモ」は熱帯アジア圏原産のサトイモ科の多年生植物で、山で取れる「山芋」に対して里で栽培されていたため「里芋」と命名されました。
「サトイモ」は生で食べると渋味があり、灰汁によって下痢を起こすとされています。
またイモ類の特徴である「でんぷん」は特に多く、それを熱に替える為の栄養素であるビタミンB1、B2も豊富に含まれており、即エネルギーに変わるため疲労回復などには効果があります。
また、「たんぱく質」も豊富で身体を作るのに必要な栄養素であり、子供から老人まで年中食べてほしい食品の一つです。
「サトイモ」を切るとネバネバするのは「ガラクタン」などの多糖類成分で、たんぱく質の分解を行い消化吸収を助けます、また解毒効果もあり優れた成分の一つです。
「ガラクタン」とは糖質の一種であり、特に脳細胞に働き脳細胞を活性化させる成分として極めて重要です、受験勉強での夜食や仕事で疲れた脳には最適な食品の一つです。
「サトイモ」は以上のように、主成分である「でんぷん」と「たんぱく質」、そしてこれらを消化吸収しやすい成分と非常に自己完結しているバランスのとれた食品と言えます。
最近では年中国産や外国産が売られています、成分的には国内産も外国産もほぼ同じです、煮物にするといっそう消化吸収しやすくなり大変美味しいです。
イモ類に含まれる最も大きな成分は「でんぷん」で、身体の中で糖に分解され身体を動かすエネルギーとして使われます。
また、同時に「食物繊維」も豊富で血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、整腸作用があります。
今回は、蒸かしイモや焼きイモ、そして日持ちのする干しモなどにされ、昔からおやつ代わりにも食される「サツマイモ」です。
「サツマイモ」は中央アメリカ原産のヒルガオ科の1年生植物で、日本へは約400年前に当時の琉球王国(現沖縄県)より伝わったとされ、荒れ地にも栽培できることから当時の飢餓問題を一掃した食品です、この功績はご存じ「青木昆陽(こんよう)」によるものです。
当時の琉球王国へどのように伝わったかは詳しい資料が有りませんが、漢方書に記載があることから、おそらく中国から伝わったのではないかと思われます。
漢方では、整腸作用があり気力体力を付ける薬とされています。
「サツマイモ」の主な成分は「でんぷん」、「ショ糖」、「ブドウ糖、「果糖」など直接的にも間接的にも糖分を多量に含み高カロリーな当に生物にとってのエネルギー源です。
昨今では高カロリーな食品は避けられる傾向がありますが、飢餓に苦しんだ時節にはこれほどの完成された栄養素が詰まった食品は類を見なかったことでしょう。
他には、意外にもビタミンCが豊富で100g中30mgと夏ミカン並みの含有量を誇ります。
しかも他の食品と違って「サツマイモ」に含まれるビタミンCは加熱しても失われにくいという性質がありますので、エネルギー補給と身体調節が行えるという当に冬の食品としては理にかなったものです。
更に「サツマイモ」には抗ガン成分が含まれており、毎日少しでも食べるとガンになりずらいというアメリカ国立ガン研究所の報告もあります。
この要因となる成分は、「ベータ・カロチン」と「ガングリオシド」によるものです。
また生の「サツマイモ」の表面などを傷つけると少しネバネバした白い液体が出てきます、これは「ヤラビン」という成分で便秘予防の効能があります。
他にも「アマイド」は腸内のビフィズス菌や乳酸菌などの良性菌類の繁殖を助けます。
加えてミネラルでは、カリウムが多く含まれ塩化ナトリウム(塩)との相性は抜群です。
成分的には特に女性にとってはこの上ない食品であると言えます、ただし高カロリーですので食べすぎにはくれぐれも注意してください。
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で、水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は、冬には大変美味しくなると言われている「コマツナ」です、「ホウレンソウ」と同じように使われるために存在感はあまりないのですが、実に個性のある野菜です。
「コマツナ」はアブラナ科で、見た目は良く似ている「ホウレンソウ」のアカザ科とは系統の違う植物です。
別名は「冬菜」(フユナ)と言われるくらいにこの季節は特に甘みが増して美味しい葉野菜です。
また原産は実は日本、江戸時代に今の東京で改良された日本固有の野菜なのです、原種は「ツケナ」で「ノザワナ」と同じ原種とされた植物です。
「コマツナ」の主な成分は、ほとんど「ホウレンソウ」と同じでベータカロチンをはじめとしてビタミンCが豊富に含まれています。
またミネラルも豊富で鉄、カルシウム、カリウムなどは特に多く含まれていますので貧血症の人には嬉しい野菜です。
特にカルシウムは「ホウレンソウ」の5倍の含有量で野菜ではトップクラス、これは骨粗鬆症を予防する上では欠かせない栄養素です。
また「ホウレンソウ」は、マグネシウムが豊富ですが、「コマツナ」はそれほど含まれていません、これによって特有の灰汁が少なく生でも美味しく食べられあらゆる料理方法にも適応します。
冬には細胞を構成するアミノ酸が豊富に含まれるようになり甘くて美味しくなります、更にビタミンやミネラルなどと総合して考えるに、肌をすべすべにし若返りの薬とも言えます。